僕がtomoの服を作るにあたって、普段着としての自然素材の服を
広めたいという想いがあります。
特別な場所で着る服ではなく、普段から日常で着たいと思える服。
そしてそのまま外出して電車に乗っても違和感がない手織りの服
とでもいいましょうか。
ですので、デザインもシンプル+少しの独創性を大切に考えています。
服の役割は着る人を引き立てる目的もありますが、自然素材ですと、
肌触りが良く着てリラックス出来たりなど、内面的な効果もあります。
ですので、もっと広めたいですし、そのためにはシンプルな方が
毎日着れるとも考えています。
あくまで主役は生地と考え、主役を引き立てるための脇役(デザイン)
をいつも頭に入れています。
着る方を引き立てるには、デザインは少し控えめが良いとも思います。
服を作る時、自身の思考は流れていますし、デザインはその時の感覚
やら生地から感じるものも合わさって生まれますので、その時々での
作りたい服は変わりますが、小さい頃からシンプルなデザインが好きです。
シンプルだけれど他とやっぱり違って、「用の美」といいますか、
使い勝手とデザインが噛み合っているものが好きです。まさに服で
いいますと着物などがその代表だと思います。それに加え着物は、
生地を無駄なく使い、残布が出ません。
これは洋服と和服との決定的な違いだと思います。やはり布を大切に
考えた時に、出来るだけ無駄を出さないという考え方には賛成です。
この考え方は料理や建築物など、衣、食、住など、すべてに共通して
いると言えるのではないでしょうか。
現在では車作りまで、その考え方の違いが顕著に現れていると思います。
現時点の僕の力量では、そこまでシンプルで機能的な美しさは出せま
せんが、一つ一つ課題をクリアーしていけば、僕なりのそのような
美しい服がいつか作れるのではないかと夢を見ています。