みなさん、もちろんコットンについてはご存知だと思いますが、
たくさん種類があるのは、ご存知でしょうか。世界で生産されて
いる綿花の90%以上はアップランド種です。メキシコなど中米地域
の野生種を米国で品種改良してつくり出したもので、繊維の品質が
よく、土地順応性の高い、栽培しやすい品種です。
通常、アメリカ綿といっているのはこの品種のグループのことです。
日本が輸入している綿の半分は、このアメリカ綿です。その他、
シーアイランド、ギザ(エジプト)種の様に、アップランド種より
も繊維が長い高級綿も有名です。それに対して、タイで生産されて
いる綿は、インドを起源とし、現在ではパキスタンでの生産が有名
なデシと呼ばれる種類です。繊維の長さが短く、アップランドが
25〜28mmに対し、デシは12〜20mm。繊維が短いという事は、
繊維が絡みにくく紡ぎにくい事を意味しています。
繊維の太さも、アップランドが1.6〜1.8denに対し3.3〜3.5denと、
比べるとかなり太いのが特徴です。太いという事は細い糸を作れ
ないという事です、逆に細い場合は束ねて太くする事が可能です。
ここまでの話を聞きますとまったくいい所がないように見えますが、
実はとってもすばらしいんです。
繊維が短く、紡いだ時に切れやすいので、糸を撚る時は、慎重に撚
らなければいけません。しかし均等に撚ることは不可能ですが、
そのために糸自体に太い場所と細い場所が出来ます。そのため、
生地になったときに汗が肌にベッタリ付く感じがせず、快適に過ご
せます。繊維が太いため、中の空洞部分も空気もたくさん含んで
いて保温性、吸水性、通気性も十分に確保できます。確かに体温を
やさしく包んでくれる感じがします。
熱帯地方特有の気候で育てられた種類ですので、そういった効果
があるのも納得出来ますよね。確かに綿の種類自体は野暮ったい
ですが、かなり優秀だと思いませんか?