服を着るという本来の目的は、防寒であると思うのですが
心の寒さも和らげてくれる効果もあるのではないかと考えて
います。
特に草木で染められていたり、手で一つ一つ丁寧に織られて
いたりする服を着ると、何だか心があったかくなる気がします。
その理由はわかりませんが、やはり人の時間と手がゆっくりと
掛けられていて、その作り手のあたたかい気持ちまでが布に織
り込まれている気がするからではないでしょうか。
正直、こういった生地に出会った頃はそんなに思い入れはあり
ませんでした。現代の最新技術を取り入れた生地の方が魅力的
に感じられたし、手織りの生地には、なんだか野暮ったさすら
感じていました。
それが、自分でtomoの服を立ち上げ、布を作っている現場に向
かい、布の作り手達と話し合いを重ねる度に、とってもそれら
がいとおしく思える様になりました。出来上がった生地の中に
は、確かに良い出来と、悪い出来のものがありますが、どの生
地にも一反、一反作り手の人柄や思い、彼女らの大切な時間ま
でが織り込まれている気がして、ダメな生地でも中々返すのが
忍びないです。
今では、綺麗な生地に対してハサミを入れるのも、何だか気兼
ねと罪悪感すら感じてしまうまでになってしまいました。
人に個性があるように、そんな生地で作られた服にも一つ一つ
個性がありますので、もしよろしかったら、自分に合う一点を
見つけてみてはいかがでしょうか。
人の気持ちまでも包み込む服、それが僕達が目指しているtomo
の服です。